【豊臣兄弟!】ワガママで秀吉激怒、母のゴリ押しでお引越し…秀吉の養子・羽柴秀勝(3人目)の生涯:2ページ目
2ページ目: 1 2
朝鮮征伐で陣没
この年の8月に豊臣鶴松(秀吉と茶々の初子)が3歳の幼さで病死すると、兄の秀次が正式に秀吉の世子(世継ぎ)に指名されました。
たぶん養子になった時点で世子だったのが、鶴松の誕生によって一度押しのけられ、その鶴松が亡くなったから再び世子にされたのでしょう。まったく振り回される秀次としたら、たまったものではありませんね。
ともあれ秀吉世子となった秀次の余勢を駆って、小吉秀勝は従四位下(じゅしいのげ)・参議(さんぎ。宰相)に昇進しました。後に正三位(しょうさんみ)・中納言(ちゅうなごん)となります。そのため人々は小吉秀勝を岐阜宰相・岐阜中納言などと呼んだそうです。
やがて文禄元年(1592年)に文禄の役(第一次朝鮮征伐)が始まると、小吉秀勝は九番隊の大将として、8千の軍勢を率いて渡海しました。
しかし朝鮮半島の水が合わなかったのか、滞陣およそ半年で病を発し、9月9日で24歳の生涯に幕を下ろします。
ちょうど秀吉が現地の将兵を見舞うために曲直瀬道三(まなせ どうさん)や一鷗軒宗虎(いちおうけん そうこ)ら医師団を派遣した矢先でした。
彼らの到着がもう少し早ければ、小吉秀勝は命を永らえられたのでしょうか。
終わりに
今回は3人目の秀勝こと羽柴小吉秀勝について、その生涯をたどってきました。
やはり短命で秀吉に先立ってしまい、彼を最後に秀勝の名は使われなくなります。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、小吉の名が言及されていましたが、果たして出番はあるのでしょうか。今後の登場に期待したいですね。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」の考察はこちらの記事でも紹介しています。合わせてご覧ください。
【豊臣兄弟!】軍師・黒田官兵衛には弟が!キリシタン武将・黒田直之、秀長に仕えた猛将の生涯
大河ドラマ「豊臣兄弟!」で倉悠貴が演じている天才軍師・黒田官兵衛(黒田孝高)には弟がいました。今回はその一人でる黒田直之(くろだ なおゆき)を紹介。果たしてどんな人物で、どんな生涯をたどったの…
【豊臣兄弟!】茶々が夫の子を産むなど嫌!寧々(浜辺美波)の本心と胸が張り裂けそうな苦しみを考察
「“家を守る”…それがなんだというのじゃ!」涙ながらの寧々(浜辺美波)の本心。NHK大河「豊臣兄弟」第39回のタイトルは『茶々の本心』……けれど、「本心」を思い切り吐露したのは、寧々の…
【豊臣兄弟!】茶々、側室入りの引き金に…信長の実子で秀吉の養子・羽柴秀勝の短い生涯
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」第39回『茶々の本心』。いよいよ関白となり「豊臣」を名乗るようになった秀吉(池松壮亮)の「跡取り」問題がクローズアップされました。第39回の放送内容の考察…
※参考文献:
- 桑田忠親 編『豊臣秀吉のすべて』新人物往来社、1981年9月
- 宮本義己『誰も知らなかった江』毎日コミュニケーションズ、2010年9月
ページ: 1 2



