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見応えある妖怪大行進だ!江戸時代に絵師がこぞって描いた「百鬼夜行」まとめ

見応えある妖怪大行進だ!江戸時代に絵師がこぞって描いた「百鬼夜行」まとめ

鬼や妖怪が深夜に行列をなして行進するという「百鬼夜行」。

日本では昔から言い伝えや説話に登場する百鬼夜行ですが、江戸時代を中心に様々な絵師が百鬼夜行を題材とした浮世絵や絵巻物を製作しました。いろんな妖怪が一堂に会する話なだけに見た目の面白さもあり、人気ある題材だったのかもしれませんね。

絵師それぞれのテイストの百鬼夜行が描かれましたが基本的にはユーモラスで楽しげな雰囲気があり、現代の漫画にも通じるところがあります。こんな行進なら一度は見てみたい気も。

今回はいろんな絵師が描いた百鬼夜行をまとめてご紹介します。出典元では百鬼夜行絵巻の全体を閲覧可能になっています。ぜひユーモラスな妖怪の行列を鑑賞してみてください。

河鍋暁斎

河鍋暁斎による肉筆画。百鬼夜行絵巻に登場している妖怪たちを描いています。黄色い着物は妖怪「お歯黒」。

出典:Hyakki Yako - 百鬼夜行 - Wikipedia

 

『百鬼夜行絵巻』真珠庵本(部分)

京都にある大徳寺真珠庵所蔵『百鬼夜行絵巻』 室町時代の作品で、土佐光信の筆によるものと伝えられていますが、確証はないそうです。

百鬼夜行絵巻の代表的な作品です。ちょっとおどろおどろしいですね。

出典:Hyakki-Yagyo-Emaki Tsukumogami 1 - 百鬼夜行 - Wikipedia

 

西尾市岩瀬文庫コレクション(部分)

おなじみの妖怪から動物系までさまざまな姿をした妖怪たちが9.5mもの長さにわたって登場。絵巻の最後には、妖怪たちは神々に退治されてしまいます。

画材から西洋絵の具が入ってきた近代以降のものと思われますが、作者不詳。西尾市岩瀬文庫所蔵。

出典:百鬼夜行之図 ひゃっきやぎょうのず|西尾市岩瀬文庫

 

暁斎百鬼画談(部分)

こちらは河鍋暁斎の描いた妖怪本。明治22年に出版されました。

出典元では全体を閲覧できます。

出典:国際日本文化研究センター 絵巻物データベース

 

吉光 百鬼ノ図(部分)

あまり見たことのないような、不思議な妖怪がいっぱい。異形のものたちがぞろぞろと現れますが、ちょっとユーモラスな雰囲気です。

出典:国際日本文化研究センター 絵巻物データベース

 

百鬼夜行絵巻 前半

国際日本文化研究センター所蔵の百鬼夜行絵巻。全長6.8m!

毛むくじゃらの大きな黒布妖怪が風をおこしています。右側からは青い龍顔妖怪と黒っぽい匙妖怪が黒塗の妖怪を追いかけています。

出典:怪異・妖怪絵姿データベース

 

百鬼夜行絵巻 後半

動物と物のハイブリッド妖怪たち。妖怪は物に宿るものも多く描かれました。

出典:怪異・妖怪絵姿データベース

 

「百鬼夜行・相馬内裏」

作品名:百鬼夜行・相馬内裏
絵師:落合(歌川)芳幾

明治26(1893)年の作品。「相馬内裏」とは平将門が下総国相馬に建てた屋敷のこと。文化3年(1806)に出版された『善知烏安方忠義伝』(うとうやすかたちゅうぎでん)載る話を題材にしています。

出典:坂東市観光協会【茨城県】 - 3.「百鬼夜行・相馬内裏」

 

「百鬼夜行絵巻」道治模写 上柳家蔵

 

百鬼夜行絵巻は大徳寺真珠庵所蔵の「真珠庵本」がオリジナルではないかと言われています。作者は土佐光信と伝えられており、土佐派の絵師たちによって繰り返し模写されてきました。

この百鬼夜行絵巻も模写された作品の一つ。絵巻の全体はこちらから。

出典:京都一条 妖怪ストリート

 

百鬼夜行絵巻 (松井文庫)

熊本県の八代城主である松井氏に伝えられた絵巻物で1832年の作品。作者は八代城の御用絵師、尾田淑太郎(郷澄)。

こちらは他の百鬼夜行巻のように行列を作っておらず、妖怪1つずつに名前をつけて紹介しており、妖怪百科のように制作されています。

出典:百鬼夜行絵巻 (松井文庫) - Wikipedia

 

画本西遊記百鬼夜行ノ圖

制作者は玉園(ぎょくえん)。浮世絵で描かれた百鬼夜行。孫悟空と日本の妖怪たちの対峙の様子が3枚の続き絵に描かれています。

外国船がしきりに周辺海域に出没していたという当時の世相が反映されています。

出典:風俗図会データベース

 

「百鬼夜行図屏風」 河鍋暁斎

以前Japaaanでご紹介した河鍋暁斎の百鬼夜行図屏風。まるで漫画のようですよね。

出典:河鍋暁斎 本画 Ⅱ Kyosai02

 
 

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