信玄餅だけじゃない!戦国大名・武田信玄の名を冠するグルメが想像以上に多かった:2ページ目
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信玄餅
かつて信玄が陣中の非常食として、餅に砂糖をまぶしていたという逸話や、東海地方で広く食べられていた安倍川餅に由来するという説があるそうです。
戦国時代の砂糖は高級品であったため、恐らく後者の説が有力ではないでしょうか。また信玄が絶賛したことから、その名がついたとも言われてきました。
他にも信玄の名が……
食べ物以外でも、信玄の名を冠するものが伝わっているので、見てみましょう。
信玄弁当:三段重ねの弁当箱で、それぞれ飯・汁・菜を入れて鷹狩りに携行したそうです。
信玄袋:巾着袋の底に板を入れたもので、何でも放り込めることから合切袋とも呼ばれました。信玄はこれに甲州金の粒を入れ、家臣らが手柄を立てると手づかみで与えたと言います。
信玄堤:信玄が手がけた治水工事の集大成。これによって甲斐国の水害は大幅に抑えられました。その遺構は現代も人々の暮らしを守り続けています。
終わりに
今回は武田信玄の名を冠する食べ物などについて紹介してきました。
中には信玄との関係性が疑わしいものもありますが、何でもかんでも信玄を冠するくらい、人々から慕われている証左と言えるのではないでしょうか。
信玄鮨や信玄塩辛は未経験なので、ぜひ賞味してみたいですね!
※参考文献:
- 川口素生『戦国時代なるほど事典』PHP文庫、2001年12月
- 宮下章『凍み豆腐の歴史』全国豆腐工業協同組合連合会、1962年1月
- 『武田神社 社報 躑躅崎 第100号』武田神社、2018年1月
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