「べらぼう」歌麿を蔦重は救えるのか…10月5日放送回を、八っつぁんと熊さんが振り返る:3ページ目
男が光った長谷川平蔵
八五郎「それにしても、今回の長谷川平蔵(中村隼人)はいい仕事をしたな」
熊五郎「まったくだ。かつて50両で河岸を救い、今度は人足寄場(にんそくよせば)で食い詰めた男たちを救い、そして再び吉原を……」
八「そのために、ふんどし野郎から引き出したのが『ある言葉』だ」
熊「結局、あれは何だったんだ?」
八「『御公儀の威信』ってヤツだろうな。江戸が上方に劣ってよいわけがない。本当は大好きでたまらない黄表紙が、上方でしか読めなくなるなんて、ふんどし野郎も本音では嫌だったんだろうさ」
熊「だから地本問屋も正式に株仲間を作らせ、出版活動を自主管理させようとしたのか」
八「京伝先生が大和田安兵衛(川西賢志郎)のところで『心学早染草』を出してくれたのが活きたのかもな」
