「刀」ばかりではなかった
幕末期の歴史に詳しくない人でも、新撰組の名前は知っている人が多いでしょう。
新撰組は、歴史的にも小説・漫画・アニメ・映画などあらゆるジャンルで題材にされてきた、エンタメ界隈では知らない人のいない超有名組織です。
おそらく、世代を超えてここまで愛されている組織は他にないと言ってもいいでしょう。
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では、皆さんはそんな新撰組に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。多くの場合「ダンダラ羽織で攘夷志士たちを取り締まった剣客たち」という認識になっていると思います。
さらにそのイメージが高じて、新撰組は西欧化の波が押し寄せてもそれに抗い、「武士」として最後まで刀で戦い続けた……と思われがちです。
そうしたイメージが強いのも無理のない話です。やはり日本人は「剣客」「日本刀」「侍の矜持」などのキーワードに弱いのでしょう、新撰組のカッコいいイメージはそこに収斂されると言っても過言ではありません。
しかし、私たちが思っている以上に、新撰組というのは考え方が柔軟でした。
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最後まで「刀」での戦いにこだわったというイメージとは裏腹に、しっかり西欧由来の戦術や武器も導入していたのです。