朝ドラ「らんまん」のモデル・牧野富太郎、まさかの「東大出入り禁止」?恩師との不思議な確執とは:2ページ目
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なぜか出禁となる
この「出禁」の理由は、表向きは大学でも植物図鑑を発行することになったから、関係者以外は書籍を閲覧してはいけない……というものでしたが、実際には牧野が教授に敬意を表さなかったことや、大学の蔵書を長期間借りたまま返却しなかったことなどが原因だったのではないか、とも推測されています。
これにより数年間、牧野は不遇をかこつことになります。結婚して家庭を持ったばかりだったというのに、これは大変なことでした。
今も牧野が出禁になった本当の理由は不明ですが、在野出身の研究者だったにも関わらず世界的にも貴重な食虫植物を発見するなど、めざましい活躍をしていた牧野に対する妬みが原因だったのではないかと推測する人も多くいます。
普通なら落ち込むところですが、牧野の植物学への情熱は消えることなく、その後も独自に研究を続けました。そして矢田部が退任すると、牧野は帝国大学理科大学に助手として採用されています。
矢田部良吉のキャラクターは?
牧野の人生をドラマ化した『らんまん』で、この矢田部良吉(がモデルになってる人)のキャラクターがどのように演じられるかが、個人的には気になるところです。
その人物像は、牧野のよき理解者である一方、師匠としてのプライドも捨て切れず嫉妬してしまう人間臭い人物として描かれるのか。あるいは東大の方針には逆らえずに、涙ながらに弟子を出禁にしてしまう哀れな人物として描くのか……。これも興味深いですね。
ちなみに矢田部は1899年に47歳で遊泳中に事故で水死しています。短い生涯の中で、なぜか「破門草事件」という、植物の学名を巡るいざこざでやはり在野の植物学者を破門にするトラブルを起こしています。
参考資料
植物一筋!植物学の父・牧野富太郎の直球人生を振り返る|@DIME アットダイム
高知新聞
MORGEN
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