「無電柱化民間プロジェクト」のビジュアルイメージがクールすぎて「逆効果では?」と話題に
政府が推進する無電柱化の趣旨に賛同する方々が集まって2014年7月10日に「~上を向いて歩こう~無電柱化民間プロジェクト」が発足されました。
このプロジェクトは「景観・観光」、「安全・快適」、「防災」の観点から無電柱化を推進するもので、東京オリンピック・パラリンピックをも見据え発足されました。
そして「無電柱化民間プロジェクト」のビジュアルイメージが公開されたのですが、そのイメージが見る者によっては「ヤバい!クールである!」と逆効果を生み出す自体となっています。
そのビジュアルイメージがこちら。
ヤバい!クールである!
葛飾北斎の富嶽三十六景の赤富士に電柱・電線が容赦なくカブるこのビジュアルイメージ。確かに一見かっこいいのです。
まるで現代アーティストの作品のひとつであるかのよう。
日本の「古き」と「新しき」の融合というのは一見水と油のようではあるのですが、実はそれは日本の「色」のひとつではないのでしょうか。
日本の古都の情景が世界にとっては魅力的と映り、それと同時に東京の夜のネオンもまた日本のひとつの面白さと捉えられる。その現状がこのビジュアルイメージには感じられる気もします。
ただ歴史的な観光地に行って写真を撮る際に「この電柱さえなければ…」と感じることを今まで何度も体験した私からすると、電柱化民間プロジェクトというのはとても魅力的なプロジェクトです。
実際に観光地において無電柱化を推進する場所は少なくありません。
古い文化、新しい文化、お互いを受け入れて時と場所によってハイブリッドに適用することが、日本のこれからの姿なのかもしれませんね。場所をわきまえるのは日本人のお家芸なのですから。