もうすぐ、田植えの季節ですね。
などと問いかけて、「そうですね」と返してくれる人はどれくらいいるのでしょうか。正直、問いかけた私も田植えはしたことがないし、縁のある環境にはいません。しかし、和食が世界遺産に認定され、米食の再認識および世界進出が叫ばれてる、昨今です。私たちはもっと田植えに対して、何というか、敏感でなくてはいけないのではないでしょうか。
米食の端緒にあたる田植えは、言うまでもなく日本人にとって極めて重要な仕事であり、それは単なる作業を超え、祝祭性や宗教性さえ孕んでいます。たとえ農業を営む者でなくとも、田植えが持つ「何か」対し、鋭敏な感受性を失うべきではないと思ったりするのです。
マンション・ディベロッパーである株式会社リブランは、埼玉県川越市で『リブラン米づくりプロジェクト』を実施されてます。このプロジェクトは、同社マンションの入居者を中心に会員を集め、田植え等の体験をしながら米づくりを行うというもの。除草剤も農薬も不使用、肥料は有機肥料のみなんだとか。
田植え体験自体は、さほど珍しいものではありません。しかし、田植えをしたいという人を広く集めるのではなく、マンション・ディベロッパーがコミュニティ創出のため行うというのが面白い。
マンションという物理的に明確な拠点を持つコミュニティ。そのコミュニティでの田植え。それはひょっとするとネットで形成されたコミュニティに於いて行う田植えより、より地に足の着いた、生々しい何かが感じられる田植えになるのかも知れません。
とはいえ、『リブラン米づくりプロジェクト』もまた、参加者は募集中。今年の募集期間は、5月20日まで。田植えは、5月25日に行うそうです。興味のある方は、同社のFACEBOOK 「エコミックスクラブ」で。
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株式会社リブラン