日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【午後5時から午後7時頃】

風信子

今まで“江戸を生きる人々の1日のタイムスケジュールはどうなっていたか”についてご紹介しています。今回は“午後5時~午後7時頃”についてです。

前回までの記事はこちらを御覧下さい。

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日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【午後3時から午後5時頃】

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暮れ六つ(午後5時頃から午後7時頃)

 

仕事が終わり帰途につく人々

 

この絵では、夕陽は沈み遠くの富士山も濃紺のシルエットで描かれ、向こう岸の建物の影が暗く見えて、夕闇が迫っているのを感じさせます。

「御厩の渡し」は墨田区横網と台東区蔵前を結んでいました。両岸に幕府の御米倉がある倉庫街です。向こう岸の台東区蔵前には、米問屋などの金融業のお店が多くあり賑わいのある場所です。

舳先に座る人には疲れたのか頭を膝に載せて居眠りでもしているかのようです。足元にある桶は空っぽ。棒手振りの商品は全て売り切れたようですが、どれだけ歩きまわったことでしょう。手前にいる人は少しぼんやりと、手ぬぐいを川の流れにまかせて浸しています。

中央に立つ商人風情の人の背中に見える風呂敷にはどこかの店の紋が染め抜かれています。これが店の宣伝にもなったのです。

また何やらひそひそと話す二人の男もいます。客の一番後ろに座る男も遠くを眺めているようで、船の乗客からは“一日の疲れ”と“仕事からの開放感”が垣間見えるようです。

4ページ目 銭湯で一日の疲れを洗い流す

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