令和四(2022)年に放送予定の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公を務める北条義時(ほうじょう よしとき)。
源頼朝(みなもとの よりとも)公の妻として強烈なエピソードを残した姉の北条政子(まさこ)や、その父である鎌倉幕府の初代執権・北条時政(ときまさ)、そして後に鎌倉幕府の基本法となる「御成敗式目(ごせいばいしきもく)」を定めた息子の北条泰時(やすとき)に比べると、いくぶんインパクトが弱いように感じる方もいるでしょう。
また、歴史好きな方であれば、仲間であった御家人たちを次々と陥れて幕府の権力を掌握したことや、頼朝公の息子たち(2代将軍・源頼家、3代将軍・源実朝)の暗殺にも関与が疑われていること、そして極めつけには、畏れ多くも朝廷≒皇室に対して弓を引いたこと(承久の乱)などから、あまりよい印象を持っていない方も少なくないようです。
しかし、若い頃から頼朝公の側近くに仕え、その死を境に頭角を現していった義時は、もしかしたら頼朝公の遺業を継承し、その望みを叶えたかったのではないでしょうか。
ずっと見守って来た頼朝公の立ち居振る舞いから、その思想や哲学を学んで体現し、より先鋭化した形での「武士の世」を推進した結果、数々の犠牲を生み出し、朝廷との衝突に至ったとも考えられます。
これまで存在しなかった「武士が武士を統治する世」を創造する義時のビジョンを理解できた者はほとんどいなかったでしょうから、軋轢や確執の中で生きた孤独な闘いは、さぞや激しいものだったことでしょう。
そこで今回は、そんな北条義時の生涯を追いかけてみたいと思います。
※ごくざっくりとダイジェストで知りたい方はコチラをどうぞ
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時ってどんな武士だった?【上】
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2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時ってどんな武士だった?【下】
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