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1人10万円どころじゃない!?なんと領民に15万両寄付!井伊直弼は本当は超良い人説【3】

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幕府大老に大抜擢

井伊直弼が大老に抜擢されたのは、ペリーの黒船来航から5年後の1858年、アメリカの総領事ハリスが日米修好通商条約を締結すべく日本にやって来た超混乱期でした。

大抜擢の理由は、今まで直弼の人柄を見てきた将軍の家定が「家柄からも人物からも大老は掃部頭(直弼)しかいない」と言ったためでした。

正直、弱小国だった日本がアメリカを突っぱねて鎖国なんて現実的に続けられるわけもなく、もうどう考えても開国するしかありませんでした。ただ、幕府が天皇の許可を得てから条約調印しようと考えて孝明天皇に相談してしまったため、事態がややこしくなってしまったのです。

なぜなら、孝明天皇の立場からしてみれば、自分の代で外国の勢力に屈して開国するなんてことは末代までの恥。代々の天皇に顔向けできない。だからどんなに幕府が説得しても、決して許可できるわけがないのです。

かといって日本にアメリカをはねつけるだけの力はありません。もうどうにも八方塞がりになってしまった幕府を救ったのが、大老、井伊直弼でした。

【続く】

 

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