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格子戸の別れ…新選組「山南敬助」の切腹の間際に彼の元を訪れた恋人・明里とはどんな女性?

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切腹を言い渡された山南との「格子戸の別れ」

さて、脱走の罪で切腹を言い渡された山南敬助は、壬生前川家の一室で控えていました。

そこへ明里が駆け付け、山南の名を呼びながら前川家の出窓を叩きました。山南が顔を出すと明里は格子を掴んで泣き崩れ、人が来て明里を連れ去ろうとするまでの間、2人は20~30分ほど言葉を交わします。

その後、連れ去られそうになっても格子を掴んだまま離れようとしない明里を見ていた山南は、そのまま障子を閉じ、ほどなくして切腹してしまうのでした。

「幕末のロミオとジュリエット」のような、実に切ない別れのシーンですね。

「格子戸の別れ」のエピソードが登場する『新選組遺聞』は、実際に新選組が屯所としていた八木家の子息である八木為三郎の証言を元に書かれたものです。

しかし、山南と同じ新選組幹部だった永倉新八や山崎丞の書き残した記録には、明里に関する記述は何もありません。

そのため、そもそもその存在自体が創作ではないかという説もあるくらい、明里という人物は実にミステリアスな女性なのです。

参考サイト:大河ドラマ「新選組!」のツボ

 

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