国民的アニメ「ドラえもん」をテーマにした浮世絵木版画を過去に何度か紹介しましたが、新作が発表されました。今回は、浮世絵師・歌川広重の代表作「名所江⼾百景」から「⼤はしあたけの⼣⽴」がモチーフのデザインになっています。
歌川広重の代表作「名所江⼾百景」は全118図からなる作品で、その中でも「⼤はしあたけの⼣⽴」は、激しく降り出した夕立を大胆な画法で表現した人気の高い作品です。
ドラえもんバージョンでは、ドラえもんファミリーが急な夕立に慌てて脚を進めています。奥にはドラミちゃんの姿も見えますね。
濃淡の墨で斜めに描かれた⾬の直線を彫師は、躍動感を出すために、1本の線を⼩⼑を休める事なく⼀気に彫り上げます。また、画⾯上部の⼣⽴を降らせる⿊々とした⾬雲は当て無しボカシと⾔われる摺師の卓越した技法が施されています。
「ドラえもん」浮世絵シリーズの新作は限定300部で、10⽉7⽇(⽉)から予約受付けをスタートします。価格は50,500円 (税込・送料込)。