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たった一人で織田軍を足止めした歴戦の武者・笠井肥後守高利の壮絶な最期【前編】
盛者必衰は世の習い……とは言うものの、甲州の戦国大名であった武田氏の末路は、四百年余を経た今日にあってなお、聴く者の哀れみを誘わずにはいられません。偉大なる先代・信玄公の跡目を継いだ勝頼公の重…
たった一人で織田軍を足止めした歴戦の武者・笠井肥後守高利の壮絶な最期【中編】
前回のあらすじ前回の記事はこちら[insert_post id=102015]親子二代にわたり甲斐の戦国大名・武田氏に仕えて数々の武勲を立ててきた笠井肥後守高利(かさい ひごのかみたか…
親子二代にわたり甲斐の戦国大名・武田氏に仕えて数々の武勲を立ててきた笠井肥後守高利(かさい ひごのかみたかとし)。
時は天正三1575年5月21日、長篠の合戦で大敗した主君・勝頼公を死地より逃がすため、追撃してきた織田方の猛将・滝川左近将監彦右衛門一益(たきがわさこんのしょうげん ひこゑもんかずます)の軍勢に、たった一人で敢然と立ち向かいます。
己が恃みは一筋の槍のみ、果たして甲州武者の心意気を存分に示せるでしょうか?