大奥で働く奥女中の役職ランキング!お給料はいくらだったの?【御目見以上編】

小山 桜子

江戸城の大奥には、常時1000人以上の奥女中が勤めていました。将軍様に謁見できる御目見以上(おめみえいじょう)、将軍様に会うことはできない御目見以下(おめみえいか)、部屋方(へやかた)に分かれていました。

中でも御目見以上に配属されるのは大変狭き門で、1000人以上の中からたったの84人しか就く事ができませんでした。今回は御目見以上の役職と給金についてご紹介します。

前回の【御目見以下編】はこちら

大奥で働く奥女中の役職ランキング!お給料はいくらだったの?【御目見以下編】

江戸城の大奥には、常時1000人以上の奥女中が勤めていました。当時、大奥勤めは江戸の女性の大きなステータスでしたが、実際の仕事内容と給金はランクによってピンからキリまで分かれていました。奥女中のラ…

公家の娘がなれる役職

名目上奥女中の中でトップの上臈御年寄(じょうろうおとしより)、小上臈(こじょうろう)は主に公家出身者が務める役職でした。

上臈御年寄は御台所(将軍の正室)の側近で、小上臈はその見習いです。ほとんどの場合は御台所が婚家から伴ってきており、信頼のおける存在でした。

上臈御年寄が切米(基本給)50石、合力金(衣装代)60両、10人扶持(部屋の使用人の給金)。小上臈が切米50石、合力金40両、5人扶持。

3ページ目 実質上のトップは御年寄

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了