実際に山姥を斬った刀剣!?「山姥切国広」は持ち主よりも刀の方が有名になっちゃった戦国時代の一振!

拾丸

名のある刀は有名な人物が所有していることが多々あります。例えば、和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)は新選組の副長、土方歳三の所有物、へし切長谷部(へしきりはせべ)は織田信長の所有物などがあげられます。

これらの刀は人気ゲーム『刀剣乱舞』でさらに有名になりましたが、刀剣乱舞により刀の方が持ち主よりも有名になったケースもあります。

それは刀剣乱舞でもファンが多い山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)です。

今回は山姥切国広の持ち主と刀の概要についてご紹介します。

所有者はマイナー武将

山姥切国広は長尾顕長(ながおあきなが)が所有していました。この人物については初めて聞くという方が多いかと思います。

顕長は由良成繁の3男ですが、長尾当長(ながおまさなが)の娘を正室にしたので養子となり、長尾と名乗るようになります。最初は兄と共に織田家の滝川一益に仕えていましたが、天正11年(1583)には北条氏直に仕えます。

天正18年(1590)の小田原征伐では北条方として戦ったため、敗北後は所領全てを失い、生涯浪人の身となります。しかし、子の宣景は徳川家の家臣、土井利勝に家老職として仕えています。

3ページ目 山姥切という号の由来

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