これは期待!終戦3年後の日本が舞台、ノーベル賞受賞カズオ・イシグロの小説「浮世の画家」がNHKでドラマ化
2017年度のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの小説「浮世の画家」がNHKでドラマ化されます。主演を渡辺謙さんが努めますが、その他の出演者も発表されました。
発表された出演者はこちら。
渡辺謙、広末涼子、前田亜季、寺田心、中村蒼、大東駿介、和田正人、渡辺大知、長谷川初範、萩原聖人、秋山菜津子、前野朋哉、佐藤隆太、佐野史郎、余貴美子、小日向文世、奥田瑛二 ほか
ドラマ「浮世の画家」は8Kスペシャルドラマとして制作されることになっており、NHK総合のほか、BS8Kでの放送が予定されています。
「浮世の画家」は1986年に発表された小説で、イシグロさんの出世作とも呼べる作品です。
物語の舞台は終戦から3年ほど過ぎた日本。主人公は高名な初老の画家。
焼け跡から徐々に復興の姿を見せていく街で、隠居老人の一見平和な日常生活が描かれていく。
愛すべき孫の訪問、なじみの飲み屋のママとの世間話、戦前からの旧友との邂逅かいこう…。
あるとき娘の縁談が持ち上がり、そこから周囲の視線の変化に気づきはじめる…。
確固たる決意で国のために尽くしてきた自分が、なぜ非難されなければならないのか。
その一方で、過去の影に滑稽なほどおびえる自分の弱さも認識していく…。
人の心の弱さから生まれる「悲劇」、そして思い違いから生まれる「喜劇」。繊細で緻密な物語がどのようにドラマで描かれるのか?美麗な8K映像での放送にも期待が集まります。
8Kスペシャルドラマ「浮世の画家」は2019年3月にBS8Kおよび総合テレビで放送予定となっています。