日本と韓国の似たもの国宝が揃う!微笑みが素敵な仏像「ほほえみの御仏 – 二つの半跏思惟像」開催
穏やかなほほえみをたたえた日韓の2体の仏像が、トーハクに並びます。
東京国立博物館で日韓国交正常化50周年を記念して開催される特別展「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像ー」展。日本と韓国にそれぞれの国に残された半跏思惟像が同時に展示されます。左足を踏み下げ、右足をその膝の上に組んで坐ることを半跏、右手を頬に添えて思案することを思惟といい、このようなポーズの仏像を半跏思惟像といいます。
インドに始まり、中国、朝鮮半島を経て日本へと伝わった半跏思惟像。奈良県の中宮寺門跡に伝わる国宝の半跏思惟像はその一つで、優しげなお顔の像は知名度抜群です。また、韓国国立中央博物館所蔵の半跏思惟像は国宝78号像としてよく知られています。
日本の半跏思惟像は、韓国の像の影響を受けて誕生したそうです。日本と韓国に同じ姿の仏像が残っているのは、両国が古くから深い交流を持ってきた表れではないでしょうか。
同展での展示は、国宝 半跏思惟像(奈良・中宮寺門跡蔵)と、韓国国宝78号 半跏思惟像(韓国国立中央博物館蔵)のみ。日本と韓国の国宝が一度に鑑賞できるまたとない機会をお見逃しなく。
特設ページでは、同展と漫画「聖☆おにいさん」の奇跡のコラボレーション作品が公開中。半跏思惟像についてさらっとよくわかる傑作ですよ。
特別展 日韓国交正常化50周年記念「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像ー」
会期:2016年6月21日(火) ─ 2016年7月10日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別5室[上野公園]
開館時間:午前9時30分~午後8時6月21日(火)のみ午後5時まで。(入館は閉館の30分前まで)会期中無休
入館料:一般¥1,000 大学生¥700 高校生¥400 ※中学生以下無料
特別展 日韓国交正常化50周年記念 ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―