明治初期に日本を訪れたアメリカ人・グリフィスの手記にある日本の学校の様子があまりにも今と違って自由すぎて面白いので、今回はその様子をご紹介します。
学生たちの風貌
実は化学・物理の教師として日本に招かれたグリフィス。日本に着いたばかりの頃、初めて日本の学生たちの様子をみたグリフィスは「何という光景!」と驚きを書き残しています。
まず、少年や青年たちが外国では見たこともない高下駄を履いてカラコロと歩くのに驚いたのです。
「学生は長い袋のような袖つきのゆるい上着と、上が横あきのペチコートのような短いスカートの日本衣装を着て、頭の真ん中を剃り、銃の撃鉄のような髷をしている」。
グリフィスは着物の袖の形や、ペチコートつまり袴の形、そして彼らの「チョンマゲ」に驚いたのですね。
更にグリフィスは「しかしなんといっても不思議なのは、ぶっそうな刀を長短2本帯に差していることである」と記しています。明治初期はまだ廃刀令が出ておらず、未成年でも佩刀しているのが当たり前だったようです!私達にとっても驚きですよね。