大晦日と言えば、年越し蕎麦と、「除夜の鐘」。
静かな夜闇に響く鐘の音は、過ぎゆく今年を思い返し、来たる新年に希望を寄せるひとときの風物詩。
近年では、この除夜の鐘を「うるさい」と思う方もいるようで、苦情によって除夜の鐘をとりやめる寺院も出てきているそうですね。
大晦日の「除夜の鐘」がうるさいと苦情……夕方に鐘を撞く「除夕の鐘」に変える寺院も
大晦日を代表する風物詩と言えば、「除夜の鐘」を挙げる人も多いと思います。年越し蕎麦をすすりながら、夜陰に響く鐘の音を数える……そんな心静かなひとときは、一年間の労を癒やし、来る年への活力を養っ…
前の鐘の余韻に続き、次の鐘……と、お寺によって一部違いもあるものの、概ね百八つとなっている除夜の鐘ですが、どうして百八つとなっているのでしょうか。(※きっちり百八回で終了とするところもあれば、参詣者が並んでいる限り続けるところもあります)
除夜の鐘の回数については諸説あるものの、よく言われているのが「煩悩(ぼんのう)の数」というもの。(※煩悩とは、心身の平安を掻き乱す心の動き一切、特に欲望を言います)
鐘を一回撞(つ)くごとに、煩悩が一つ祓われるという考え方だそうで、その理屈でいくと筆者など一人で二百回くらい撞く必要がありそうですが、それはさておき。
煩悩が百八つあるとして、その「内訳」は具体的にどうなっているのでしょうか。