日本の未来を予言?江戸時代に書かれたとされる謎の予言書「をのこ草紙」

湯本泰隆

2000年のアメリカで、2036年の未来から現れた「ジョン・タイター」なるタイムトラベラーが、インターネットの掲示板に書き込み、話題を呼ぶ事件がありました。

タイムトラベラーの仕業かどうかわかりませんが、江戸時代に成立したといわれる書物のなかで、日本の未来について予言していると注目されている書物があります。

その書物の名前は、「をのこ草紙」

成立は、1730年代、江戸幕府八代将軍・徳川吉宗の頃といわれ、作者も正式な書物なども存在しないため、「幻の予言書」といわれてきました。同「草紙」には、享保の頃から250年後、つまり1980年頃からの現代日本の様子を見事に言い当てており、とても興味深い内容になっています。

具体的にはロケットや飛行機、クローン技術などの科学技術を示唆する内容のほか、「草紙」にかかれている一文「かくていよいよ衰えぬるそのはてに、地水火風空の大いなる災い起こりて、世の人十が五まで亡び異国の軍さへ攻めくるべし」という部分が、近年の震災や異常気象などに当てはまるということで注目を集めています。

「をのこ草紙」について伝えている史料は少ないため、謎が多い書物ですが、その予言内容について研究・分析していた人物がいます。

彼の名前は「友清歓真」(ともきよよしざね・1888~1952)。神道霊学の研究者にして「神道天行居」の開祖でもあります。

3ページ目 「をのこ草紙」は本当に予言書だったのか?

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