あなたの名字は、何ですか?どんな由来があるか、知っていますか?
「なんか学校で『庶民に名字なんてなかったから、明治時代にテキトーに作った』みたいなことを聞いたけど?」
田んぼの中に住んでいるから「田中」、山の中に田んぼがあったから「山田」とか……
「江戸時代は、武士以外に名字なんてなかったんでしょ?」「どうせウチなんて、大した家柄じゃないから農民だったに決まってるよ」
今まで、そんなリアクションに数多く接して来ましたが、決してそんな事はありません。
名字=ファミリーネーム
まず、江戸時代だって、みんな名字を持っていました。
それじゃあ授業で習った武士の特権「苗字帯刀」と言うのは……という疑問が出てきますが、それはあくまでもフォーマルな場での話。例えば、公式文書に記載したり、公の場で名乗ったりするのは許されなくても、みんな名字を持っていて、必要な場面では使って(呼んで)いました。
名字はファミリーネームなので、どんな身分であろうと「どこの家の人か」くらいは判らないと困るからです。