悲劇の「道真公」を祀る神社
JR総武線・亀戸駅の北口を出て、歩くこと約15分。スカイツリーの見える、下町情緒溢れる商店街のはずれに、東京一の藤の名所・亀戸天神社はあります。
「天神社」と言うだけに、この神社には「学問の神様」として知られる「天満大神(菅原道真公)」と、菅家の祖神である「天菩日命」が祀られています。
菅原道真公は、当時県政を振るっていた藤原氏の讒言によって太宰府に左遷させられ、再び京に帰ることなく亡くなりました。本社である「太宰府天満宮」は、元々はその道真公の祟りを鎮めるために造られた神社でした。
それが時代とともに変化し、幼少時から漢詩や和歌などの才能に恵まれた道真公にあやかり、受験や学業成就をと願う人々から崇敬されるようになっています。
境内には本殿の他に、道真公の学問の師匠を祀る「御嶽神社」、道真公の奥方や子供達を祀る「花園社」、七福神の1つである弁財天を祀る「弁天社」、太宰府天満宮の御神木である梅を社殿前に奉斎したことが起源の「紅梅殿」などもあります。