幕末〜明治時代に活躍した浮世絵師の中で現在も高い人気を誇る絵師・河鍋暁斎。現代のアート感覚からしても暁斎の作品から伺える画力の高さは評価され続けています。
そんな河鍋暁斎の作品展「鬼才―河鍋暁斎展 幕末と明治を生きた絵師」が開催されます。
河鍋暁斎の展覧会といえば2015年6月〜9月に開催されていた「画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」が記憶に新しいところ。キャッチコピー「狂ってたのは、俺か、時代か?」は河鍋暁斎の生涯が簡潔に表現されていて非常に話題となりました。
浮世絵界の狂気!幕末の絵師 河鍋暁斎の名品120点「画鬼 暁斎 - KYOSAI」が開催だ!
幕末の浮世絵師の中でも取り分け人気の高い河鍋暁斎(かわなべきょうさい)。河鍋暁斎の人気はその画力のみならず彼の男前な生き方も魅力の一つで、幕末〜明治時代の混乱する時代に対する風刺画を描いたり、…
2016年6月25日から開催される「鬼才―河鍋暁斎展」は「画鬼・暁斎—KYOSAI」以来の河鍋暁斎の作品展となります。本展では肉筆彩色画、水墨画に錦絵を加え暁斎の作品が紹介されます。また、幅17メートルにもなる巨大作品「新富座妖怪引幕」も公開されます。
浮世絵師といえば版画作品ですが、今回の作品展では肉筆画、水彩画にスポットを当てたものになっているようですね。肉筆作品では細部に至るまで暁斎の画力の高さを感じることができるでしょうから、また新たな彼の魅力が発見できるかもしれません。
歌川国芳の弟子だったこともあって、肉筆、水墨画であってもユーモアあふれる作風は健在。幕末という乱世の時代に翻弄されることなく反骨の精神で生きた鬼才の世界をぜひ堪能してみてください。
「鬼才―河鍋暁斎展 幕末と明治を生きた絵師」は2016年6月25日(土)~8月7日(日)の期間、富山県水墨美術館で[富山展]が開催され、2016年8月20日(土)~10月2日(日)の期間、碧南市藤井達吉現代美術館で[愛知展]が開催されます。