大河『豊臣兄弟!』でどう描く?主人公・豊臣秀長を支えた家臣・横浜一庵の功績と非業の末路

豊臣秀吉の弟として天下獲りを補佐した、2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長(とよとみ ひでなが)。「豊臣兄弟!」では仲野太賀さんが演じます。

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歴史的偉人の中でも一際地味な人物ですが、彼の支えなくして秀吉は天下を獲れなかったことでしょう。

そんな秀長にも彼を支える家臣がおり、今回は三家老(横浜一庵・羽田正親・小川下野守)の一人である横浜一庵(よこはま いちあん)を紹介したいと思います。

果たして彼はどんな人物で、どんな生涯をたどったのでしょうか。

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内政面で活躍、秀長家中トップの高禄

横浜一庵は天文19年(1550年)、横浜四郎三郎(しろうざぶろう)の子として誕生します。

元服して横浜正勝(まさかつ)、または横浜良慶(よしのり、ながよし等)と改名しました。

若い頃の一庵がどのように暮らし、活動をしていたかは詳しく分かっていません。

秀長が大和国(奈良県)を治めるようになった天正13年(1585年)ごろから史料にその姿を見せています。

その事から、恐らく一庵は大和国内に相当の影響力を持った≒秀長の大和統治に貢献できる存在であったと考えられるでしょう。

かくして秀長の家老となった一庵は大和国内の政治を担当し、小堀正次(こぼり まさつぐ)と並び内政面での頂点に立っていました。

……など数々の功績によって、一庵は大和国内に五万石を拝領します。これは秀長家中でも断トツであり、いかに秀長から重用されていたかが分かるでしょう。

主君・秀長の死後

そんな一庵は藤堂高虎(とうどう たかとら)の養女と結婚し、庶子を含め二女一男を授かったと言われます。

やがて天正17年(1589年)に出家剃髪し、大蔵卿法印(おおくらきょうほういん)と号しました。

またこれまでと同じ読みで一晏(いちあん)の名も用いるようになります。

※以下も一庵で統一しましょう。

天正19年(1591年)1月9日、父親の四郎三郎が喧嘩による負傷で亡くなり、1月22日には主君の秀長が50歳で世を去りました。

秀長には婿養子の豊臣秀保(ひでやす。秀長の甥、姉ともの子)がおり、13歳で家督を継いだため、一庵は引き継ぎ仕えます。

2ページ目 秀吉の直参となるが……。

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