現代の感覚でもハイレベル!大正・昭和時代に流行したオシャレ文化「モボ・モガ」って知ってる?

雲川ゆず

みなさんは、「モボ・モガ」という言葉を聞いたことがありますか?「なにそれ?」とまったく見当がつかない方、「なにかの略?」と勘づいた方など、さまざまではないでしょうか。

「モボ・モガ」とは、「モダンボーイ・モダンガール」の略。大正時代から昭和初期にかけて登場した「モダンボーイ・モダンガール」とは、いったいどのような人々だったのでしょうか。

この記事では、彼らのような存在が生まれた背景や、彼らの特徴をご紹介していきたいと思います。

「モボ・モガ」っていったいなに?

「モボ・モガ」とは、19020年代(大正時代から昭和初期)にかけて、西洋文化の影響を受け、当時の流行の先端を取り入れた若者のことを指します。

上記のとおり、「モボ・モガ」は「モダンボーイ・モダンガール」の略。

「モボ・モガ」という言葉は、文筆家・政治家であった新居格(にいいたる)によって生み出されたという説があります。また、ほかにも、「モダンガール」という言葉は、1923年、ジャーナリスト・北澤秀一が新聞に掲載した論説が初出という説もあります。

「モボ・モガ」が生まれた時代背景

第一次世界大戦にて、日本は民需・軍需にて輸出が増え、国益が増しました。その後大戦景気の影響で、消費文化や流行の輸入品が旺盛な消費活動を刺激。大衆消費社会では、さまざまな企業が「モダン」を銘打った商品デザインや広告を打ち出すようになりました。

「モボ」の特徴とは?

モダンボーイのファッションの特徴としては、山高帽・ロイドメガネ(セルロイドで出来ていること、アメリカの喜劇役者ハロルド・ロイドが劇中でかけていたことに由来する名前です)・セーラーパンツ・細身のステッキなどが挙げられます。

3ページ目 「モボ・モガ」への反発や、「モボ・モガ」の終わり

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了