【前編】では、日本の素晴らしいお城を5つご紹介しました。この【後編】ではさらに5つご紹介します。
前編の記事はこちらあなたはいくつ行った?素晴らしき日本の名城10選【前編】
松江城・備中松山城・松山城
<数少ない現存天守! 松江城>
まずは、島根県松江市にある松江城。松江市と言えば玉造温泉や出雲大社なども有名ですが、松江城の見どころは、数少ない現存天守の一つが残っているということです。
その天守閣は江戸時代前後に設立されたといわれていますが、現代まで残っているのは全国でも8つしかありません。
もう一つのポイントはきれいな桜です。「日本さくら名所100選」の一つにもなっているので、春に桜とお城を一緒に見に行くのも素敵ですね。
<日本で一番高い天守閣? 備中松山城>
続いては岡山県高梁市の備中松山城です。「松山城って愛媛では?」と思った方もいるかも知れませんが、実は「松山城」は愛媛県のものと岡山県のものの2つが存在するんです。
備中松山城にも天守閣があり、驚くべきはその高さです。臥牛山という標高およそ430メートルの山の頂上に作られているのです。ここまで高い場所に天守閣があるというお城は日本でもほかにありません。
さらに備中松山城の見どころは「雲海」です。10月あたりから12月の上旬をピークに雲海が見ることができます。最も高い場所にある天守閣だからこそですね。
<天守がすごい! 松山城>
次は、愛媛県松山市の方の松山城です。
こちらの松山城は「日本100名城」だけではなく、「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれています。
このお城のすごい所は天守です。天守と一口に言っても種類がいくつかあり、松山城のものは「層塔型」に分類されます。同じ形をしたものを、規則的に上に行くにつれて小さくして建設するので、見た目がかなりきれいに見えます。
このやり方はコスト削減にもつながり、ある時期を境にあらゆるお城でこのタイプの天守を造ることが流行しました。
また、松山城の天守は「連立式天守」とも呼ばれています。これは天守といっても一つの場所で構成するのではなく、4か所などに分けて設置し、間を通路のようなもので繋ぐというものです。
これは全国的にも珍しい部類に入ります。