本を買うために節約!松陰先生は倹約家
吉田松陰(よしだしょういん)といえば、幕末に長州を代表する偉人です。ストイックで烈しくて、才気あふれる人でした。
松陰の作った松下村塾からは沢山の人たちが輩出され、彼の門下生は政治家などになりました。
また、彼は質素倹約に努めていたことも広く知られています。
そんな彼の唯一の楽しみとしていたのが「大福」でした。
彼は江戸に遊学している間、質素倹約に努めていたとされています。
今でいう家計簿のようなものもつけており、それに記されている内容を見ると、食生活はとても質素なものだったことが分かります。
外食はお金がかかるのでもちろんしません。江戸の間に滞在している長州藩邸では、ご飯だけを炊いてもらい、それに味噌や梅干しのみで食事をし、常に腹八分目になるように心がけていたといいます。
これほどまでに彼が節約していたのは、少しでも多くの書物を買うためでした。
当時は書物の流通もなく、作るのに手間がかかるため、現代の値段で言えば1冊あたり4,000~5,000円くらいだったと言われています。
そこで彼は、食事を質素にするだけではなく、お酒も飲まず、タバコも吸わずに、本代をねん出していたのです。