「あなたの名前はなんですか?」そう聞かれたら、ほとんどの方が「名字+名前」で答えると思います。しかし、この「名字+名前」というスタイルになったのは、意外にも近代になってからでした。
では、それ以前の日本ではどのような名前のルールがあったのでしょう?そこで今回の記事では、意外と知らない日本人の名前の歴史をご紹介したいと思います。
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昔の日本人は最大で5つの名前の種類があった!?
明治より前の日本では、最も多い場合で5つの種類があったと言われています。それは、苗字、通称または字(あざな)、氏、姓、そして諱。以下でそれぞれについて詳しくご紹介していきます!
通称または字(あざな)とは?
通称には、生まれた順番などによって決められた名前や役職などが使われたそうです。そして、男性の場合は字(あざな)と呼ばれる中国風の名前が使われることもありました。
通称とはいえ、以下でご紹介する諱(いみな)は呼び名として不適切であり、名字だと紛らわしかったことから、通称が呼び名として相手を呼ぶ際に用いられました。
氏(うじ)とは?
氏(うじ)とは、同じ先祖の血族集団を表す名称でした。一族を表すものでしたが、同じ名を名乗る人が増えてきたため、名字が登場しました。
名字とは?
名字は、その人がどの家の人物なのかをより細かく表しているものとなります。