みなさんは、頼光四天王(よりみつしてんのう)という名前を聞いたことがありますか?
日本史上には有名な人物を支えた様々な集団やグループがありますが、頼光四天王も実はかなりのつわものぞろい。
そこで、今回の記事では、そんな頼光四天王について彼らの伝説とあわせてご紹介したいと思います。
頼光四天王とは?
源頼光に従事した4人の優秀な人物を、頼光四天王と言います。その4人は、渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部季武。渡辺綱は頼光四天王の筆頭とされ、先祖が「源氏物語」の光源氏のモデルと言われています。
渡辺綱もかなりの美男子だったという説も。坂田金時は実在していたかどうかがやや不明なところがありますが、彼の父は宮中に仕えていたとされています。
碓井貞光は身の丈約2メートルの大男と言われており、大変な力自慢でもありました。
卜部季武は父・坂上季長が頼光の父に仕えていたこと、そして頼光と彼の母を救ったことにより、卜部季武が頼光に使えることになりました。
そもそも、源頼光とは?
源頼光(みなもとのよりみつ)は平安中期に活躍した武将です。同じ“源”と言っても、対人戦に名を残した源頼朝や義経と異なり、頼光は妖怪や鬼などと戦ったことで有名です。
大和源氏・河内源氏などがいますが、源頼光は、父・源満仲が初めて形成した武士団とともに摂津国を相続していたことから、「摂津源氏」と呼ばれます。
また、武勇だけでなく和歌にも才能があり、「拾遺和歌集」などに彼の和歌が載っています。