江戸時代に将軍に仕え実際に隠密活動をしていたリアル忍者「御庭番」とは?

小山 桜子

今も昔も、私たちの心を掴んで離さない特別な存在「忍者」。小説やドラマ、近年では忍者をテーマにした大ヒット漫画も記憶に新しいのではないでしょうか。海外からも忍者に憧れて日本に訪れる旅行客が後を絶たないほど。

でも、「忍者?つくり話でしょう?」そんな風に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

いえいえ、忍者は本当にいたのです。今回は、江戸時代に将軍の手先となって仕え、隠密活動を行ったリアル忍者、「御庭番(おにわばん)」という役職をご紹介します。

リアル忍者・「御庭番」

御庭番(おにわばん)は、江戸時代の第8代将軍・徳川吉宗が設けた幕府の役職です。「御庭番」という名前にも理由があります。

ストレートに隠密だと分かる役職名を付けてしまっては、隠密の意味が全くありませんよね。というわけで、表向きには江戸城の庭の掃除や管理、そして見回りなどを仕事としていたため、御庭番と言ったのです。

2ページ目 なぜ彼らは庭にいたのか?

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