和食が無形文化遺産に登録内定したことで、いろいろ盛り上がってる昨今でございます。
が、その和食内定でいろいろ頑張った京都府は、まだ満足してません。次も、狙ってます。次に推そうと考えてるのは、お茶です。京都府宇治市の名産品である宇治茶を、世界遺産にしようと、あれこれとやってるのです。その一環として予定されてるが、11月16日・17日開催の「第67回全国お茶まつり京都大会」であります。
京都が世界に誇る宇治茶の魅力を国内外に発信しようと、生産者・商店街・大学などが地域をあげて盛り上げるというこのお茶まつり、様々なイベントが用意されてます。
極上の抹茶や品評会に入賞したお茶などの無料接待はもちろん、聞き茶巡り、美味しいお茶の淹れ方教室、宇治茶スウィーツ勢揃い、伝統手もみ製法の実演・体験など、実に盛りだくさんです。が、最も強烈なインパクトを放ってるのは、北野天満宮で行われるという「平成の北野大茶会」と、その中のイベント「北野大闘茶会」でしょう。
「北野大闘茶会」。お茶会と喧嘩祭りが合体したような、素晴らしいネーミングです。「出て来いやあ」と怒声を上げて出てきた猛者が、はんなりとお茶を立てるのか。あるいは、はんなりと出てきた家元たちが「ワレいてまうぞ」と血相変えてドツキ合うのか。そんな楽しい世界を妄想したくなりますが、実際の「闘茶」はもちろん、いわゆる利き茶のこと。利き茶で、はんなりと勝負するわけであります。
北野大茶会とは、秀吉が10日間ぶっ続けで開こうとして、途中でやめた超大規模茶会。自ら茶を立てまくった秀吉は、とことんウンザリして一日で止めたとも伝わってます。と、元々は武士とゆかりの深かった、お茶。どうせなら「北野大闘茶会」も、本当に殴り合いエッセンスを導入したら楽しくなるんじゃないとか思うんですが、どうでしょう。駄目ですか。世界遺産が遠くなりそうですか。そりゃそうですね。