実は更に細かい階級に分かれていた「花魁」
吉原の最高級の遊女といえば「花魁」です。ところが一言で「花魁」といっても、そこには更に細かい階級があったことをご存知でしょうか?
いわゆる「花魁」と呼ばれる最高級の遊女は、上から
- 呼出(よびだし)
- 昼三(ちゅうさん)
- 付廻し(つけまわし)
の3つに階級に分かれていて、それぞれ待遇や客の払う揚げ代に差がありました。
元々、遊郭が認可された18世紀半ば頃には、遊女には「太夫(たゆう)」と「端女郎」という2つの階級しかありませんでした。
それが人気や容姿・教養などによって「太夫」「格子」「局(つぼね)」「端女郎」「切見世女郎」など、更に細かい階級に分かれていきました。
その後、主な客層が庶民化した影響で「太夫」「格子」が姿を消すと、それに次ぐ「散茶」と呼ばれた階級の遊女が格上げされて最高位となり、「花魁」と呼ばれるようになったのです。