じめじめとした天気の続くこの頃ですが、じめじめに加えてぞくぞくしてしまいそうな、ちょっと怖い日本の髑髏のお話をご紹介します。
がしゃどくろ
野原で戦死したり、野垂れ死にしてそのまま埋葬されることもなく骸骨となってしまった人々の恨みから生まれた妖怪を、「がしゃどくろ」と言います。
がしゃどくろは巨大な髑髏の形をしており、夜になるとガチガチと音を立てて辺りをさまよい、生きている者がもし出くわしてしまうと、握りつぶされて食べられてしまうといいます。
がしゃどくろのイメージとして、歌川国芳の代表的な浮世絵「相馬の古内裏」に登場する巨大な髑髏が定着しています。(※実際にはがしゃどくろではない)
……と長々ご紹介してきましたが、実はこのがしゃどくろの存在が語られるようになった歴史は意外に浅く、昭和の後半に登場した妖怪でした。