千円札は北斎の富嶽三十六景!一万円、五千円、千円札の新デザイン発表!五百円は二色三層構造に
先ほどの記事で1万円札、5千円札、千円札のデザインが、偽造防止などの理由で一新する見通しと紹介しましたが、財務省が正式に一万円、五千円及び千円のデザインが新しくなることを発表しました。
主な様式は、現行の「すき入れ」に加えて、新たに高精細なすき入れ模様を導入し、最先端技術を用いたホログラムを採用しているとのこと。ホログラムは”肖像の3D画像が回転する”というなんとも未来的な技術が導入されており、この技術が銀行券に採用されるのは世界初のこと。
また、ユニバーサルデザインの観点から券種間の識別性の向上などが行われるとのこと。
そして気になる肖像画は先の記事の通り、一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎。
さらに裏の絵柄も発表され、一万円札は東京駅(丸の内駅舎)、五千円札はフジ(藤)、千円札は富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)。
財務省が公開したこれらの新紙幣デザインはイメージ段階で、ホログラムをはじめ図柄等の細部については、今後、検討の上、決定予定とのこと。
普段から使用頻度の高い千円札に浮世絵作品が採用されるというのは、日本画ファン、浮世絵ファンにはたまらないものがありますね。
新一万円券
表(肖像):渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)【1840~1931】
第一国立銀行、東京株式取引所(現 東京証券取引所)、東京商法会議所(現 東京商工会議所)など生涯に約500もの企業の設立等に関わったといわれ、実業界で活躍。また、教育・社会事業・民間外交にも尽力。
裏:東京駅(丸の内駅舎) 辰野金吾設計、1914年竣工。「赤レンガ駅舎」として親しまれてきた歴史的建造物。明治・大正期を代表する建築物の一つ。戦災で一部焼失、2012年復原工事完了。丸の内本屋は国の重要文化財指定(2003年)。
新五千円券
表(肖像):津田 梅子(つだ うめこ)【1864~1929】
1871年、岩倉使節団に随行した最初の女子留学生の一人。1900年に女子英学塾(現 津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力。
裏:フジ(藤) 「フジ(藤)」は古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている花。
新千円券
表(肖像):北里 柴三郎(きたさと しばさぶろう)【1853~1931】
世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功、破傷風血清療法を確立。 また、ペスト菌を発見。私立伝染病研究所、私立北里研究所を創立。後進の育成にも尽力。
裏:富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」 日本を代表する浮世絵。江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の代表作で知名度も高く、世界の芸術家に影響を与えた作品でもある。
新デザイン紙幣は2024年度上期を目途に発行予定です。
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