[新発見]天の川を題材に…与謝野晶子の直筆の中では最も古い和歌が発見されました!
近代歌壇を代表する歌人・与謝野晶子。詳しくは知らなくとも一度は名前や歌を耳にしたことはあるでしょう。1942年にこの世を去ってから76年が経つ今年、与謝野晶子の直筆の中では最も古い和歌が発見されました!
発見された和歌は、与謝野晶子が東京で離れて暮らす兄に会いたい気持ちを詠んだもので、与謝野晶子が兄の妻に宛てた手紙の中から発見されました。この手紙は、兄の遺族が所有していたもので、この手紙を与謝野晶子の出身地である堺市が調査した際に、和歌の存在が明らかになったもの。
その和歌がこちら。
「よひよひに 天の川なみ こひながめ 恋こふらしと しるらめや君」
手紙は明治31年7月11日付ということで、七夕の直後。天の川を題材に、離れて暮らす兄を彦星になぞらえて、兄に会えないもどかしさを詠んでいます。
明治31年頃の資料は、戦災の為に与謝野晶子の実家には残っておらず、最も古い直筆の和歌ということもあわせて、とても貴重なものとなります。堺市にある「さかい利晶の杜 与謝野晶子記念館」では、今回発見された和歌の複製を6月18日まで展示するそうですよ。