「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
誰でも一度は聞いたことがあろうこのフレーズ、ご存じ福沢諭吉『学問のすすめ』のプロローグです。
天、つまり神様は上下の隔てなく人類を創造された、つまり人類はみな平等である、という意味になりますが、そこからなぜ「勉強しなさい」というメッセージにつながるのか、疑問に思ったことはありませんか?
もしも人類がみんな平等なら、勉強しようがしまいが待遇や幸福度は同じ……だとすれば、つまり「勉強する労力ぶんだけ損」とも言えます(ごくまれに学問そのものが純粋に楽しい、という奇特な方もいますが……)。
なぜ福沢諭吉は学問を勧める本で人類平等のフレーズに言及したのか?学校の授業では教わらなかったその真意について、紹介したいと思います。
2ページ目 メッセージは「天は人の上に人を造らず…」では終わらない