十五夜の楽しみ方 其の4:月について知ってみよう

アカネ

せっかくの十五夜ですから、月を眺めるという時だってただ見上げるというのでは物足りない感じもしますよね。
きれいな月を眺めることのできる最高のチャンスなので、この機会に月について色々と知ってみるというのも良いのではないでしょうか。

月の知識其の1:月の名前

月はたった1つしかありませんが、その見え方はたくさんあります。そのため、見え方によって様々な名前で呼ばれているのです。
例えば満月・三日月などの名前は月の満ち欠けによる名前の違いです。

その他にも、その時々の月の見え方によって違った呼び方がされるということもあります。
澄んだ月の時には「明月」、光が淡い月は「淡月」、青く輝く月は「青月」、雲が薄くかかっていると「薄月」、十五夜が曇りで見えないことを「無月」、などなど。

調べていくと月の呼び名は山のように出てきます。
その時々の月の様子に合わせて使い分けができると素敵な風流人のようになれそうです。

月の知識其の2:月と信仰

月と信仰は切っても切れない深い関係があります。
それは月の満ち欠けというサイクルと生と死ということのサイクルが非常に深く関連付けされているからです。
そして更には月は農業を行うという実務的な部分にもとても関わりが深く、結果として農作物などの収穫物をお月様にお供えするようになりました。

元々は貴族など上流階級の風習であった観月が元となっているお月見ですが、このような信仰や実務などとの関連から徐々に民衆にも広まっていったのです。

月への信仰は非常に古い時代からありますので、月にまつわる物語もたくさん残されています。
そうした月と関係する物語を読んでみるというのも面白そうですね。

 

月の知識其の3:月の模様はどう見るか?

日本では月の表面の模様を「お餅をついているうさぎ」というふうに言います。
しかし、どの部分にうさぎを見るのかについては人それぞれ違っているのではないでしょうか。
実は月のうさぎは影になっている黒い部分を見ます。その影になっているところの形がまるで「お餅をついているうさぎ」のようだというわけです。

ではなぜ月にうさぎがいるのでしょうか?
それにはこんな物語が残されています。
あるところにウサギとキツネとサルがいて、その3匹の行いを試すために老人の姿になった帝釈天という神様が「何か食べ物を恵んで欲しい」と頼みました。キツネとサルは食べ物を持ってきたのですが、何も見つけることができなかったウサギは自ら火の中に飛び込んで老人に自分を食べるように言ったのだそうです。そんなウサギを帝釈天は月の中に蘇らせたということです。

毎日のように見えている月ですが、実は知らないところもたくさんあるもの。
ずっと変わらずそこにあるように思える月ですが、以上のような知識を知ってみると、また違った様子に見えるのではないでしょうか。

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