日本で最初に罰を受けたのは日の光を奪ったスサノオ?串刺、糞戸、死膚断…古代の罪を紹介

みずめ

日本における最初の罪

日本の最高神で太陽の化身である天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟、素戔嗚尊(スサノオノミコト)。彼は姉であるアマテラスが統べる高天原で乱暴狼藉を働いたために、アマテラスが恐れをなして「天岩戸」に隠れてしまった伝説はよく知られています。

世界は暗闇に閉ざされてしまったため、アマテラスを外へ誘うために神々は計画を立てます。外で酒宴を開き、何事かとアマテラスが外を覗いた瞬間に天岩戸をはぎ取ります。アマテラスを外へ連れ出すことに成功し、無事に世界は光を取り戻せました。

しかしその後の顛末はあまり知られてはいないのではないでしょうか。

スサノオは髪の毛を抜かれ爪をはがされ、千座の置戸(ちぐらのおきど)を贖罪として科されます。このことから、伝説の上とはいえ、スサノオが日本史上初めての罪人とも言えるでしょう。

「千座置戸」とは、辞書では「多くの台にのせた祓物の一種」とあります。また、上代(おおむね奈良時代以前)には、犯罪者に罪の償いとして科した刑との説明も。

千は多数という意味から、スサノオは沢山の物品を差し出さなければならなかったということでしょう。要するに一定の「財産」を没収されたと言い換えることもできますね。

そしてスサノオは「根の国」=死者の国へ追いやられ、そこを統べる神となったのです。髪や爪など肉体の一部を剝ぐという行為は、その者の一部を人質にとるのと同じ意味があったようです。

神とはいえ、日の光を奪った罪は重かったようですね。

2ページ目 天津罪:古代の罪にはどのようなものがあったのか?

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