趣味の釣りが広まったのは江戸時代
今も昔も、釣りは道楽のひとつ。趣味としての釣りが一般的になったのは、江戸時代だといわれています。オススメの漁場や季節の魚など釣りにまつわる情報は、釣りの指南書でチェック!最も有名な書は、日本最古の釣り専門書といわれる何羨録(かせんろく)でした。陸奥国黒石3代当主 津軽采女が著述したもので、手書きのオリジナルは現存しておらず、版本になっていなかったため、写本のみ6点が確認されています。主に江戸周辺の釣り場や、キス釣り、道具についてのうんちくなどが書かれていました。
隅田川と中川の間の辺りの釣り場では、一日のんびり釣りをする人々もいたそう。当時、海辺や河川などの釣り場だけでなく、文化・文政の頃には釣り堀が存在していて、人気のスポットだったようです。