1月20日に行われた大相撲初場所13日目に、なんともアクロバティックで珍しい決まり手がありました。
十両の宇良が決めたのは「たすき反り」。日本相撲協会が決まり手を発表するようになった昭和30年の夏場所以降、このたすき反りが決め手となったのは十両以上では初めてのことなのだそうです。
こ、これは実にイナバウアーチック!
たすき反りとは一体どんなものかというと、『片手で相手の差手の肘を掴み、もう一方の手で相手の腕の下を通して相手の足を内側から掬い上げ、後ろに反り倒す技(参照)』…とのこと。うーむ、実際にどんなものなのか映像で見るとわかります。
宇良は取り組みの際にこの技を決めようと思っていたわけではなく、体が反応し、たすき反りが出たと話しています。
宇良は「その場に応じて体が反応した」と取組を振り返ったあと、珍しい技を決めたことについて「名前が残ればいい」と話していました。
NHKニュース
たすき反りは決まり手のうちの反り手の一つにされており、反り手にはその他に居反り(いぞり)、撞木反り(しゅもくぞり)、掛け反り(かけぞり)などがあります。それにしても今回のような珍しい決まり手にも名前があるという事実、相撲の長い長い歴史を感じますね。