この技術、「待ちに待った!」という方多いでしょう。
早稲田大学の研究グループが、近年注目されているディープラーニング技術(人工知能技術)を応用して、白黒写真を自然にカラーに彩色する手法を確立したと発表しました。
この写真がこの技術を使用して彩色された写真。予想以上に自然な仕上がりでびっくり。
本技術「ディープネットワークを用いた大域特徴と局所特徴の学習による色付け」では、ディープラーニングのために既存の大規模な画像分類のデータセットを利用して、それぞれの画像の色とラベルを同時に学習に用いることで効果的に大域特徴を学習できるようにしているそう。
入力に用いられる画像はどんなものであっても変換対象にできるそうで、ユーザテストが行われた結果、なんと約90%の色付け結果が自然であるという回答だったそうです。
プロジェクトのページでは様々な白黒写真が彩色変換されており、どの写真も確かに実に自然な彩色がなされています。
Japaaan的にはやはり江戸時代幕末〜明治時代に撮影された古写真が次々と彩色されて、当時の雰囲気を今まで以上に捉えられるようになることを期待しちゃいます。
資料館や博物館などに収蔵されている古写真だけではなく個人が先祖から受け継いだ古写真なども彩色されることで新たな発見なども期待できそう。
このプロジェクトで開発されたプログラムはGitHubにて公開されており、誰でもプログラムを利用することが可能になっています。この技術を利用したサービスはまだリリースされていないので誰もがこの技術の恩恵を受けられるのは先になりますが、この技術を利用したサービスを利用できる日は近いのではないでしょうか。