奈良県明日香村にある飛鳥石舞台古墳、これはあまりにも有名な古墳ですが、実は「蘇我馬子の墓」とされる場所でもあります。
蘇我氏といえば、古代日本で一際目立つ存在。彼らが大和王権の中心に躍り出たのは6世紀のこと。
彼らの物語は、渡来人たちとの絆や仏教の広まり、そして権力争いという激動の歴史と深く結びついています。
渡来人との絆が生んだ力
蘇我氏の台頭を支えた大きな要素の一つが、渡来人との密接な関係です。渡来人とは、朝鮮半島や中国から日本に移り住んできた人々のこと。彼らは農業技術や武器製造、そして文字や仏教などの先進的な知識を持ち込み、日本の発展に大きな影響を与えました。
蘇我氏は、この渡来人たちと協力しながら、自らの勢力を拡大していったのです。今で言えば、海外から最新の技術や知識を持ち帰り、それをビジネスに取り入れて成功を収めたようなもの。
まさに、時代をリードする存在だったんですね。