五十日儀(いかのぎ)の宴席で、まひろ(藤式部。吉高由里子)が藤原公任(町田啓太)と向かい合っているのを嫉妬したのか、自分の元に呼び寄せた藤原道長(柄本佑)。
周囲に対して「自分の女だ」とアピールする如くまひろと歌を交わしたことで、源倫子(黒木華)と赤染衛門(凰稀かなめ)の顔から笑みが消えてしまいます。
「左大臣様と藤式部は、どのようなお仲なのですか?」赤染衛門に問い詰められる場面で幕を閉じた第36回放送「待ち望まれた日」。果たしてまひろはどのように切り抜けるのでしょうか。
女房たちの嫉妬をものともせず、藤原彰子(見上愛)の信頼を一身に受けながら無事に皇子出産を見届けたまひろ。彼女がいる限り、道長の望月政権は安泰と思われます。
それでは今週も、気になるトピックを振り返っていきましょう!
第36回放送「待ち望まれた日」略年表
寛弘5年(1008年)まひろ39歳/道長43歳
- 2月8日 花山院が崩御する。享年41歳
- 4月13日 藤原彰子が出産のため土御門第へ里下りする
- 5月25日 媄子内親王(藤原定子の次女)が薨去。享年9歳
- 9月9日 彰子が産気づく
- 9月11日 敦成が誕生する
- 9月15日 お祝いの和歌「めづらしき 光さしそふ……」など試作
- 10月16日 一条天皇が土御門第に行幸
同日 敦成に親王宣下、別当は藤原斉信に - 11月1日 五十日の儀でてんやわんや
今回は彰子の出産がメイン。安産祈願と五十日儀の場面は『紫式部日記』の記述をありありと再現していました。
敦成親王の誕生で、にわかに危うくなる敦康親王(渡邉櫂)の立場。これまで道長に懐いていましたが、手のひらを返したように確執を深めていく様子が描かれることでしょう。
また初登場の敦明親王(阿佐辰美)も、これから道長によってもたらされる悲運に気づいてはいないようです。