追記:新たに記事をかきました。
ステテコの下にパンツを履く?履かない?正解が見えた!
ユニクロをはじめとした衣料品店で、ステテコが再ブレイクしています。今年は男性物のみならず、「女子テコ」なる女性ものまで人気。ステテコはゆったりとした作りで風通しがよく、ムシムシとした季節には快適なルームウェアです。でもこのステテコ、今まではいたことがなかった若い人達の間で、下にパンツをはくかはかないかで、ちょっとした議論が巻き起こっているそうです。
ステテコはもともと男性用の下着である「股引(ももひき)」が変形したものです。股引の歴史は古く、室町時代には絵巻物などにその姿が登場しています。江戸時代には武士も町人も下着として使用していました。昔の男性の下着というと、褌(ふんどし)が思い出されますが、この頃は(諸説ありますが)股引の下には褌を着用していたようです。
その股引がステテコへ変遷していったのは明治時代に入ってから。股引よりも短く、ふくらはぎ辺りの長さのものをこう呼びました。「ステテコ」という名前は、寄席で当時の噺家の三遊亭円遊が幇間の「ステテコ踊り」を真似して、着物をからげてパッチを見せながら「ステテコ云々♪」と歌ったことから付けられたと言われています。
ステテコは股引と比べて丈が短いために、ズボンの時に下着として使いやすいので、男性の洋装が定着した明治期に一気に広まりました。この時はパンツの代わりに、ステテコをはいていたんですね。また当時の男性はズボンをはきながら、着物も着ていました。やはり着物の時も、軽くて涼しいステテコが好まれたようです。もちろん暑い時などは、ステテコ一枚で過ごすおじさんもいたわけです。
男性の和装がほとんどなくなり、一緒に廃れてしまったステテコでしたが、近年再び復活。最近のものは可愛い柄もプリントされて、オシャレ普段着としても使えます。ちょっと近所まで買い物に行くんであれば、下にパンツをはいた方がいいでしょうね…。でも室内着として使うのであればステテコ一枚だけでもOK。股が開きやすい浴衣の時も下着として使用できます。
節電が風物詩になりそうな日本の夏、ステテコは再び必須アイテムになるかもしれません。