伝説の陰陽師・安倍晴明は地味な公務員!まるで”魔法使い”のような呪術の逸話は全てフィクション【前編】

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陰陽師とは?

大河ドラマ『光る君へ』の中でユースケ・サンタマリアの名演で話題の、伝説の陰陽師・安倍晴明の人となりについて見ていきましょう。

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安倍晴明は近年、小説・漫画や映画でいわば日本の魔法使いとして人気を集めています。陰陽師という言葉が知られるようになったのも、この人がいたからこそと言っても過言ではないでしょう。

しかし、フィクションの世界では華やかに活躍するヒーローとして描かれることが多い晴明ですが、彼の素顔はそんなに華々しいものではありませんでした。

まず彼の素性をざっくり説明すると、第62代村上天皇から第66代一条天皇までに陰陽師として仕えています。

陰陽師というのは、学問の一分野である「陰陽道」に基づいて術を行う方術師のことです。

陰陽道は、中国の陰陽五行説をもとに日本で成立した呪術・占術にまつわる学問・学派と考えるといいでしょう。

陰陽師は、天体を観測して暦を作成したり吉凶を占ったりするのが主な仕事でした。その専門知識と特殊な呪術・呪法を使って人々の災厄を除くこともできましたし、逆に災いをもたらすこともできたといわれています。

2ページ目 天皇から信頼される

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