世界が認める日本の色彩文化
日本の伝統色は1000色以上あると言われ、非常に繊細な色で使い分けられています。
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1色1色に和の温かみを感じられる名前や、人物から取った名前、染め物や焼き物など….
和色カラーチャートを見るとその種類と名前に驚きます。
日本人の色彩感覚は海外でも絶賛されており、それは春夏秋冬で姿を変えるたくさんの
自然や植物、動物、鳥、花、果物を見てきたからこその感覚なのです。
また江戸時代には、幕府が庶民に対して華美や贅沢を禁じる奢侈禁止令(しゃしきんしれい)
を発令しました。
着物の色は茶や黒、鼠などの地味な色のみに規制されてしまいましたが、江戸っ子達はその中で
四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)を生みだしました。
四十八茶百鼠とは文字通り読むと、48色の茶色と100色の鼠色と捉えられますが、それ以上の膨大なカラーバリエーションを表しています。
他の人とは違うものを着たいという思いで、色彩に微妙な違いをつけその見極めを楽しんだり、地味色を粋に着るという新たな発想で、規制された中でもおしゃれを楽しむ江戸っ子の心意気が感じられます。