江戸時代〜昭和時代にかけて制作された図案集や文様集を紹介する「江戸〜昭和時代のめちゃくちゃ使える図案集」。今回は明治時代に刊行された図案集「都紋百華」を紹介します。
「都紋百華」は明治24年〜25年に安達真速によって制作された上下巻からなる図案集。時期的には以前紹介した、田中幽峰による「工芸新図」と同時期です。
鳳凰やドラゴンが異国的で面白い!明治時代の図案集「工芸新図」がステキです!
昨日紹介した色彩豊かな明治時代の図案集「京華図案」に引き続き、今回も明治時代に制作された図案から「工芸新図」という作品を紹介します。「工芸新図(こうげいしんず)」は、明治25年…
今日までに残っている安達真速の情報は少ないのですが、明治期に鳥獣戯画の模本を制作した人物でもあるようです。
「都紋百華」では、日本の昔ながらの伝統文様や動植物をモチーフとした図案が数多く掲載されています。木版画による作品で、様々な色を使い華やかに描いたものも多いですね。中にはエスニックな図案なども掲載されていて、作風の幅の広さが垣間見れます。
「都紋百華」は中古本であれば上下巻で5万円前後する代物ですが、スミソニアン博物館のオンラインコレクションで無料公開されていますので、気になった方は是非チェックしてみてください。当時のデザインの参考にもなると思います。
それでは、安達真速による「都紋百華」をどうぞ!