2024年の大河ドラマ『光る君へ』。柄本佑さん演じる藤原道長らが「打毬(だきゅう)」という馬術競技をするシーンが放送されましたね。馬に乗りながら、地上に置かれた毬をゴールに入れる競技が、打毬。(「打球」ではないですよ)
西洋のポロをイメージされる方も多いかもしれませんが、実際のところ、打毬とはどのようなものなのでしょうか?今回の記事では、打毬の歴史やルールなどに迫ってみたいと思います!
打毬の起源
打毬の発祥は、紀元前6世紀のペルシャだと言われています。それが東に流れ中国で打毬となり、朝鮮半島を経由して、日本には8~9世紀ごろに伝わったとされています。ちなみに、西洋のポロも起源は同じとされています。
日本における打毬の盛衰
奈良・平安時代においては、打毬は端午の節会の際に行われる宮中の年中行事となりました。ちなみに、『万葉集』には春日野に集まり、打毬をおこなったことがわかる記載もあるとか。
鎌倉時代以降は影を潜めてしまいますが、江戸時代、8代将軍徳川吉宗の時代になると、武技として打毬を推奨。明治時代になると、現代式打毬に変化していきました。現在は、宮内庁と青森県八戸市の長者山新羅神社、山形県山形市の豊烈神社にのみ伝承されています。