出家しても女性問題…花山天皇(法皇)、藤原忯子の妹に恋をし通っていたことがバレて襲撃される「長徳の変」

雲川ゆず

2024年の大河ドラマ『光る君へ』。毎回の放送で盛り上がりを見せる同ドラマですが、インパクトの大きな人物のひとりが本郷奏多さん演じる花山天皇(かざんてんのう)ではないでしょうか。

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とある事件をきっかけに花山天皇は早々に退位してしまうのですが、女性好きで知られる彼がきっかけとなり、とある政変が発生しました。

それが、今回の記事でご紹介する「長徳の変(ちょうとくのへん)」です。

藤原道長が政治の中心へと移るきっかけのひとつともなったこの政変、いったいどのようなものだったのでしょうか?

寵愛していた女性の妹の元へ通う花山法皇

花山法皇は、天皇だったときに藤原忯子(よしこ)という女性を寵愛していました。しかし彼女は急逝。天皇は出家しますが、その後、忯子の妹にあたる四の君に恋をします。

密かに通っていた花山法皇ですが、藤原伊周(これちか:道長の兄・藤原道隆の息子)も四の君と同じ家に住む三の君のもとへ通っていました。

伊周は、花山法皇が自分が愛する三の君のもとへ通っているのだと誤解し、弟の隆家に相談します。

ちなみに、三の君はとても美しい女性だったといいます。伊周が勘違いしてしまうのも、無理はなかったのかもしれませんね。

2ページ目 伊周と隆家は花山法皇を襲撃!

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